御初穂料(玉串料)の相場は?
初穂料の相場は30,000~50,000円程度です。事前に確認をしましょう。
また、初穂料はのし袋に入れて渡しましょう。上部に「御初穂料」と書き、下部に自分の氏名を記入します。
ちなみに上部については、「御神前」「御供」「御榊料」「御玉串料」「御神饌料」「奉献」「奉納」「上」と書くこともあります。地域や神社によって違いはありますが、特に決まりを聞いたことがなければ「御初穂料」と書くのが無難でしょう。
のし袋の種類は、蝶結びになっている紅白の水引のついたものをお選びください。水引は印刷でも問題ありません。用意ができなかった場合は封筒に入れても良いですが、お札を裸のまま奉納することは失礼になりますので避けましょう。
初穂料は神様への奉納になりますので、できれば新札を用意しましょう。新札が用意できなかった場合は、なるべく綺麗なお札を選びましょう。封筒の中に入れるときは、表側に人物が印刷されている面を向けるのがマナーです。また、のし袋に入れた金額は、内袋かのし袋の裏に記入してください。
御祈祷を受けるときの服装はどうしたらいい?
神前で御祈祷を受けるので、基本的には正装もしくは、セミフォーマルな恰好が好ましいです。男性は黒、グレー、紺などのスーツ。女性はスーツやワンピースがおすすめです。ただし、服装について指定があるわけではありませんので、用意がなければ綺麗めの平服でも構いません。しかし、露出の高い服や派手な装飾品などは避けたほうが無難でしょう。
上棟祭(上棟式)や新室祭(竣工式)もやった方がいいの?
まず、それぞれのお祭りの意味からご説明します。
地鎮祭:建物の新築にあたり、神様に新築のご報告と工事の安全を願うお祭りです。
上棟祭:新築の棟上げをする時に、家の守護神を祀り、末永く幸せな家庭になるように祈り、完成までの工事の安全を願うお祭りです。
新室祭:工事が無事に終了したことを感謝し、末永く幸せに暮らせるようにお願うお祭りです。
地鎮祭については、やる方がほどんどですが、上棟祭についてはプレハブ工法や2×4工法などの棟上げする工程自体がない工法が増えたことから、省略されることがあります。しかし上棟式はなくても、そのタイミングで棟梁さん、大工さん、左官さんなど工事関係者にお祝儀を包むことがありますので、事前に確認しておきましょう。
また地域によっては、上棟式の後にお餅や駄菓子、小銭(赤い紐を通した5円玉、50円玉など)を撒くイベントがあり、工法に限らず必須となっていることがあります。地域差がありますので、各地の風習に倣って行いましょう。
新室祭についても最近は略したり、現地で行わずに神社へ直接お礼の御祈祷に行くケースも増えているようです。
いつの時代も新築は人生の中で大きなイベントですので、1000年以上も前からいろいろなお祭りで神様をお招きし、安全祈願やお祝いをしてきました。どれも大切なお祭りですので、全部やれるならそれに越したことはありませんが、せっかくのお祝いの神事が負担になっては元も子もありません。
事前にどこまでならワクワクした嬉しい気持ちで臨めるか、ご家族で話し合いながら決めておくと安心でしょう。