車を新しく購入した時などには、交通安全のために自動車のお祓いを行います。
ここではお祓いまでの流れや、基本的な交通安全の祈願情報をご紹介いたします。
交通安全祈願の御祈祷について
車を新しく購入した時や、旅行前、法定検査時、年の始めなどに交通安全を祈り、自らも安全運転を神様に誓うご祈祷です。
車を清祓(きよはらい)できる神社のほとんどは、駐車スペースが設けられているので、事前に場所を確認しましよう。
お祓いは不慮の事故に遭わないようお願いすると共に、自分自身も安全な運転を行うことを神様に誓う場です。お祓の後も過信することなく、心をひきしめて安全運転をしましょう。
御祈祷までの流れ
御祈祷を受ける神社を決める
御祈祷を受ける予定の神社に車の御祈祷スペースはあるか、予約は必要か、事前に確認をしましょう。
日程を決める
交通祈願を受けるタイミングに決まりはありません。1月や4月など毎年決まった時期にお祓いに行く方や、新しい車の納車日や、運転免許の更新日に行くなど、御祈祷を受けるタイミングは人それぞれです。予定の合う日を選びましょう。また、事故や故障が続いたり不安なことがあった際にお祓いを受けることもあります。日取りは、大安、友引、先勝の午前、先負の午後など、縁起の良い日を選ばれる方が多いようです。
神社でのご祈祷
御祈祷のおおまかな流れ
- 社務所や授与所で受付、初穂料を納める
- 待合室で順番を待つ
- 車のお祓い所へ移動し、ご祈祷を受ける
- 神職様が祝詞をあげる
- 玉串を奉納し、お参りをする
- ご祈祷終了後、授与品などを受け取る
※細かい流れは各神社によって異なります。
交通安全祈願のマナー
御初穂料(御祈祷料)の相場は?
祈祷料の相場は5,000円ほどですが、神社によって違いがあります。3,000~10,000円と幅がありますので、事前に確認をしましょう。
また、祈祷料はのし袋に入れて納めましょう。上部に「御初穂料」と書き、下部に自分の氏名を記入します。
ちなみに上部については、「御神前」「御供」「御榊料」「御玉串料」「御神饌料」「奉献」「奉納」「上」と書くこともあります。地域や神社によって違いはありますが、特に決まりを聞いたことがなければ「御初穂料」と書くのが無難でしょう。
のし袋の種類は、蝶結びになっている紅白の水引のついたものをお選びください。水引は印刷でも問題ありません。用意ができなかった場合は封筒に入れても良いですが、お札を裸のまま奉納することは失礼になりますので避けましょう。
初穂料は神様への奉納になりますので、できれば新札を用意しましょう。新札が用意できなかった場合は、なるべく綺麗なお札を選びましょう。封筒の中に入れるときは、表側に人物が印刷されている面を向けるのがマナーです。また、のし袋に入れた金額は、内袋かのし袋の裏に記入してください。初穂料は事前に調べて準備し、神社の申込用紙に添えて支払うのがよいでしょう。
御祈祷を受けるときの服装はどうしたらいい?
神前で御祈祷を受けるので、基本的には正装もしくは、セミフォーマルな恰好が好ましいです。男性は黒、グレー、紺などのスーツ。女性はスーツやワンピースがおすすめです。ただし、服装について指定があるわけではありませんので、用意がなければ平服でも構いません。しかし、露出の高い服や派手な装飾品などは避けたほうが無難でしょう。
交通安全の御祈祷まとめ
御祈祷を受ける神社は、基本的には氏神様の神社で受けるのがよいでしょう。
しかし、神社は文字の通り「神様のお社」であり、様々な神様が祀られています。神様にはそれぞれの御神徳があるため、例えば、天孫のニニギが地上に降り立つときに道案内をした「猿田彦命」、初代神武天皇を大和へ導いた「塩椎神」「八咫烏(賀茂建角身命)」「高倉下命」、神功皇后を朝鮮半島まで導いた「住吉三神」などなど、導き・安全の御神徳を持つ神様がたくさんいらっしゃいます。このような交通安全の御神徳の厚い神様にあやかるのもよいでしょう。
車やバイクの御祈祷ですので、遠出ができるのがひとつの楽しみかと思います。マナーをしっかり守った上で、新たな神社との出会いを楽しみながら神社選びをしてみるのもおすすめです。